新聞の押し紙に関する興味深い記事を見つけました。
11月1日に佐賀地裁で行われた佐賀新聞社を被告とする「押し紙」裁判の証人尋問が行われたそうです。
佐賀新聞の「押し紙」裁判、原告が証人尋問でABC部数の問題を追及-MEDIA KOKUSYO
新聞社が実際の販売部数を上回る部数の新聞を販売店に押し付ける「押し紙」の問題が裁判の中で明らかとなるかもしれません。折込チラシや紙面広告の広告料の水増し請求にもつながる問題なので重要な裁判ですが、新聞はもちろんテレビ局も含めて大手のマスコミ報道はみかけません。
AmazonやYahoo!オークションで”新品 新聞紙”と検索すると、未使用の新聞紙がペットのトイレ用になどとして、キロ単位で売られているのがわかります。販売店が配らなかった新聞紙が出品されているのでしょう。
読み手のいない新聞を無駄に印刷して、紙やインクや輸送にかかるガソリンなどの資源の無駄使いをしている新聞社が軽減税率で保護されていることにも納得がいきません。
昨年の新聞の発行部数や広告費などの状況を見ると、新聞の発行部数の減少が続いています。
「値上げしないでがんばります」との広告掲載で朝日新聞が炎上しましたが、軽減税率で恩恵を受けていることで反感を買って今年は更に読者減が加速するのではないでしょうか。
日本新聞協会のWebサイトに新聞の発行部数の情報。
発行部数は年々減少してきています。
新聞の発行部数と世帯数の推移|日本新聞協会より、
新聞の発行部数
年 合計 一般紙 スポーツ紙
2005年 52,568,032 47,189,832 5,378,200
|
2014年 45,362,672 41,687,125 3,675,547
2015年 44,246,688 40,691,869 3,554,819
2016年 43,276,147 39,821,106 3,455,041
2017年 42,128,189 38,763,641 3,364,548
2018年 39,901,576 36,823,021 3,078,555
日本新聞協会のWebサイトに掲載されている新聞広告費の情報。
ここ5年を見ると、総広告費は増加傾向ですが、新聞広告費は減少傾向です。
新聞広告費、新聞広告量の推移|調査データ|日本新聞協会より、
年 総広告費 新聞広告費(億円)
2005年 68,235 10,377
|
2014年 61,522 6,057
2015年 61,710 5,679
2016年 62,880 5,431
2017年 63,907 5,147
2018年 65,300 4,784
電通のWebサイトの広告媒体別の広告費の情報。
総広告費は増加傾向にありますが、新聞とテレビの広告が減少しインターネット広告が増加する傾向が続いています。
ニュースは内容に価値があるわけで紙である必要は無いので、いつでも最新情報の見れるネット媒体に移行する傾向は今後も続くでしょう。
【電通】日本の広告費より、
媒体別広告費(億円)
総広告費 新聞 テレビメディア インターネット広告費
2014年 61,522 6,057 19,564 10,519
2015年 61,710 5,679 19,323 11,594
2016年 62,880 5,431 19,657 13,100
2017年 63,907 5,147 19,478 15,094
2018年 65,300 4,784 19,123 17,589