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 朝日新聞の発行部数が500万部割れがネットで話題になっていますが、新聞に関しては「押し紙」の問題があり、実際に配達されている部数はさらに少ないのではないかと言われています。
スクープ! 朝日新聞が遂に500万部割れ 実売は「350万部以下」か-FACTA
新聞離れに歯止めが掛からない中、朝日新聞の販売部数(朝刊)が8月についに500万部を割ったことが分かった。

 「押し紙」問題に関しては既に裁判になっている例もあります。
新聞社「押し紙」訴訟、販売店勝訴の画期的判決…業界の発行部数“水増し”が浮き彫り-Business Journal
訴状などによると、吉野ヶ里販売店では当時、本来2500部弱あれば済むところ、最大で日に500部を超える余分な新聞の仕入れを強制されたという。

「押し紙」で読売新聞を提訴、元販売店主…供給部数の5割が“残紙”、業界の闇が明るみに-Business Journal
押し紙率の平均は49.47%である。

新聞の発行部数に応じて広告掲載料金が計算されるので、「押し紙」で部数を水増しするのは詐欺に近い行為なのではないでしょうか。

 AmazonやYahoo!オークションで”新品 新聞紙”と検索すると、未使用の新聞紙がペットのトイレ用になどとして、キロ単位で売られています。読み手のいない新聞を無駄に印刷して、紙やインクや輸送にかかる燃料費などの資源の無駄使いをしている新聞社が軽減税率で優遇されていることにも納得がいきません。

 昨年の新聞の発行部数や広告費などの状況を見ると、新聞の発行部数の減少が続いています。
新聞同様にテレビ広告も減少し、昨年(2019年)はついにインターネット広告費がテレビメディアを上回り、いつでも、どこでもネットで世界中のニュースやドラマなどを見れる時代の大きな節目の年となりました。

日本新聞協会のWebサイトの新聞の発行部数の情報。
発行部数は年々減少してきています。
新聞の発行部数と世帯数の推移|日本新聞協会より、

新聞の発行部数
 年    合計    一般紙  スポーツ紙
2005年 52,568,032 47,189,832 5,378,200

2015年 44,246,688 40,691,869 3,554,819
2016年 43,276,147 39,821,106 3,455,041
2017年 42,128,189 38,763,641 3,364,548
2018年 39,901,576 36,823,021 3,078,555
2019年 37,811,248 34,877,964 2,933,284


日本新聞協会のWebサイトに掲載されている新聞広告費の情報。
ここ5年を見ると、総広告費は増加傾向ですが、新聞広告費は減少傾向です。
新聞広告費、新聞広告量の推移|調査データ|日本新聞協会より、

  年 総広告費 新聞広告費(億円)
2005年 68,235 10,377

2015年 61,710 5,679
2016年 62,880 5,431
2017年 63,907 5,147
2018年 65,300 4,784
2019年 69,381 4,547


電通のWebサイトの広告媒体別の広告費の情報。
総広告費は増加傾向にありますが、新聞とテレビの広告費が減少し、インターネット広告が増加する傾向が続いていて、ついに昨年はインターネットがテレビメディアを上回りました。

【電通】日本の広告費より、
媒体別広告費(億円)
    総広告費 新聞 テレビメディア インターネット広告費
2015年 61,710 5,679  19,323     11,594
2016年 62,880 5,431  19,657     13,100
2017年 63,907 5,147  19,478     15,094
2018年 65,300 4,784  19,123     17,589
2019年 69,381 4,547  18,612     21,048