いよいよ、コロンビアとのデビスカップのワールドグループ プレーオフが昨日から始まりました。
初日の昨日はシングルスの2試合が行われ、錦織で1勝、添田で1敗の五分五分のスタートとなりました。
第1試合
ATPランキング 12位の錦織圭(Kei Nishikori)が 94位のアレハンドロ・ファリャ(Alejandro Falla)に、6-3, 6-4, 6-4のストレートで勝ちました。
過去の対戦成績は錦織の3勝0敗。勝利は間違い無いと思っていましたが、やはり終始錦織ペースの試合でした。この調子なら3日目のナンバーワン対決も問題無さそうです。
第2試合
ATPランキング123位の添田豪(Go Soeda)が 87位のサンティアゴ・ヒラルド(Santiago Giraldo)に、4-6, 6-3, 5-7, 6-3, 1-6のフルセットで敗れました。
本当に悔やまれる試合でした。添田のサービスゲームで始まった最終セット、1−0からのヒラルドのサービスゲームがすごく長いゲームとなりました。このゲームでブレークポイントを握った添田に決定的なチャンスがありました。相手を左右に振り回し、がら空きになったコートへのストレート。このショットを大きく外に出してしまいました。絶対に決めなければいけないショットでした。
疲れの見えてきたヒラルドは第4セットをすてて、第5セットに勝負をかけてきました。その出だしのヒラルドのサービスゲームをブレークしておけば、試合の流れは一気に添田に傾くところでした。絶対に決めなければならない一球でした。
「このポイントを取るために厳しい練習をしてきたんだろう??」
松岡さんがコートで叫んでいた、「この一球は絶対無二の一球なり」が思い出されます。
この一球は絶対無二の一球なり - 早稲田大学庭球部
この一球は絶対無二の一球なり
されば身心を挙げて一打すべし
この一球一打に技を磨き体力を鍛へ
精神力を養ふべきなり
この一打に今の自己を発揮すべし
これを庭球する心といふ
デビスカップ JTA 公式サイトには、「あれで相手は乗ってきて、僕の方は気持ちが落ちてしまった」との添田のコメントが載っていました。本人も相当に悔しかった事でしょう。世界トップレベルの選手は土壇場で崩れることがありません。添田に必要なのは、技術面よりも精神面の強化かもしれません。
2日目の今日はダブルスの試合が行われます。
予定では、
錦織 圭/添田 豪 対 フアン・セバスチャン・キャバル(Juan Sebastian Cabal)/ロバート・ファラ(Robert Farah)
となっていますが、日本、コロンビアともに直前にメンバー変更してくる可能性があります。
私としては、昨日シングルスを戦った錦織と添田は休ませて、杉田祐一、伊藤竜馬のペアで戦った方が良いと思います。相手はダブルスのスペシャリストですので、錦織と添田で組んだとしても確実に勝てるとは言えません。最終日のシングルスの2勝にかけた方が得策と思われます。オリンピック招致活動のように、オールジャパンで戦って勝利を手にして欲しいものです。
このレベルの選手とのホームでのナンバー1,2対決で2勝出来ないようでは、ワールドグループで戦う資格は無いと思います。
これからジャパンオープンも開催されます。そのためにも、ここで錦織と添田を酷使するのは良くないと思われます。
日本チームメンバー
錦織圭(Kei Nishikori)(12位)
添田豪(Go Soeda)(123位)
杉田祐一(Yuichi Sugita)(144位)
伊藤竜馬(Tatsuma Ito)(161位)
コロンビアチームメンバー
サンティアゴ・ヒラルド(Santiago Giraldo)(87位)
アレハンドロ・ファリャ(Alejandro Falla)(94位)
フアン・セバスチャン・キャバル(Juan Sebastian Cabal)(ダブルス 47位)
ロバート・ファラ(Robert Farah)(ダブルス 56位)
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