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中国人の妻と東京で暮らしているかたの書かれた非常に興味深い記事を読みました。
中国に漂い始めた“戦勝”気分ー日経ビジネス電子版
大規模感染の始まった武漢市のある湖北省以外ではほぼ正常に戻っているようです。
「2月23日現在、発生地の武漢が属する湖北省を除けば、他の地域ではオフィスや工場も再開し、ショッピングセンターや路地の市場(いちば)なども次々とオープンして、特に週末には大勢の人出でにぎわうところも出てきた。」


 現在の中国の感染状況を米国のジョンズ・ホプキンス大学のCSSE(Center for Systems Science and Engineering)の新型コロナウイルスの感染マップを見てみましたが、確かに収束へ向かっているようです。
Coronavirus 2019-nCoV Global Cases by Johns Hopkins CSSE
johns


死者の多い湖北省(Hubei)でも感染者67,217人、回復36,208人、死者2,835人と既に半数以上が回復しています。
次に被害の大きい河南省(Henan)では感染者1,272人、回復1,231人、死者22人とほとんどが回復し、感染者に占める死亡率も2%以下となっています。
首都北京(Beijing)では感染者414人、回復288人、死者8人。2,000万人を超える北京の人口からすると被害は相当に低く抑えることができているようです。

 先ほどの記事では今回は専制国家の中国が強権的な手法による都市封鎖などで強引に収束に持ち込みましたが、日本などの民主国家で大きな被害が出ることになれば専制国家の中国の優位性を認めることになると筆者は語っています。
「 もし権力の有効なコントロールを私たちが実現できなければ、「専制と民主のどちらが優れた仕組みなのか」という議論に対して、有力な判断材料を提供することになるだろう。「社会の信頼感や人々の善意という前提の上に、まがりなりにも繁栄してきた『日本という仕組み』」が、果たして生き永らえることができるのか、今回、その答えが出てしまうことになるかもしれない。

 そうだとするならば、われわれ日本人としては、国家の強権なしでも個人や民間の自律性によって悲惨な事態の発生を抑え込み、世界に見せてやるという気概を持つべきだ。これは民主国家日本国の興廃を賭した闘いになる。

 がんばろう、日本!」

厚生労働省のサイトには「換気が悪く、人が密に集まって過ごすような空間に集団で集まることは避けてください」とあります。
問14 集団感染を防ぐためにはどうすればよいでしょうか?-厚生労働省
 私は個人的には日本では中国のような強権的な手法を取らなくても、企業の在宅勤務奨励や学校のお休みにイベントや外出の自粛など、みんなで協力すれば感染拡大が防げると期待(希望)しています。
ちなみに、交通ルールを守る日本では交通事故による致死率は中国よりもかなり低いようです。
日本と中国の交通事故死亡率、この差は一体何なんだ!=中国メディア-Searchina
ルールを守らない社会構造なので、どうしても強権的な手法でないと抑え込むことができなかったのではないでしょうか。

 今回のウイルスでは若い世代は感染しても症状の出ない人も多いようですし、有効なぜんそく薬も見つかってきているようなので、このまま徐々に収束し、それほど大きな被害とならなかったということになるのではないかと期待します。
ぜんそく薬で症状改善 クルーズ船乗客3人快方へ-FNN PRIME