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雨でテニスが中止になったので、「晴庭雨芸」(晴れたら庭球、雨なら芸術)とでも言うのでしょうか、上野の国立博物館の平成館で開催されている、尾形光琳生誕350周年記念の「大琳派展」を観に行ってきました。
本阿弥光悦、俵屋宗達、尾形光琳、尾形乾山、酒井抱一、鈴木其一などの絵画、書、工芸品、着物などが展示され、「琳派」の発展の歴史が概観できます。
卓越した芸術家のデザインと、工芸職人の緻密な技で作り上げた完成度の高い作品が多数ありました。最近は着物の刺繍などのち密な技術者は日本にはいなくなって、中国など海外に依存しているようですので、現代では作ることができない貴重な作品ばかりだと思います。期間が長く展示時期が限定されている作品があるので、国立博物館のホームページの展示作品リストでチェックしてから行くのが良いと思います。
この後は、先日浅田次郎さんが「天切り松」に出てくる場所を訪ねる「天切り松読本」に出てくる、本郷、鳥越、浅草などを散歩してみようと思いましたが、雨が激しくなって回れませんでした。
「天切り松」で黄不動の栄治が天切りをしたと言う隣の表慶館では特別展「スリランカ−輝く島の美に出会う」が開催されていました。
本館の常設展を一通りのぞいてから、「天切り松」に出てくる上野精養軒の「カフェ」でランチを。これは美味いと言うほどのものではありませんでしたが、一度行ってみたいと思っていたので、とりあえず満足。
その後の「天切り松」ゆかりの地を訪ねては激しい雨のため、残念ながらあきらめて帰宅。
素晴らしい作品を鑑賞し、おいしい食事をして「リンパの流れ」も少しばかり良くなったようです。

参考:国立博物館
大琳派展 展示作品一覧

大琳派展
風神雷神図屏風 俵屋宗達

表慶館
上野精養軒ランチ
上野精養軒窓から不忍池