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東レ・パンパシフィック・オープン テニスはいよいよ今日、決勝を迎えます。
先日は伊達さんの観客の応援に対する態度が、話題になっていましたが、昨日、現場で応援していたテニス仲間に会う機会があり、うかがったところ、まさか自分達に怒っているとは思わなかったようです。失敗した自分自身に向かって気合を入れているのだとばかり思っていたようです。もし、せっかく一生懸命に応援している自分たちが怒られていると知ったら、もう応援する気にもならなかった事でしょう。

Youtubeには伊達さんの「シャラップ!」、「ため息ばっかり!」などと観客に対して激怒したシーンの動画が沢山アップされていますし、この件に対しての批判の記事なども見かけられます。
SANSPO.COM:【甘口辛口】ため息連続でも…観客に「シャラップ」はない


以前にデビスカップの観戦に行った時に、試合の前に松岡修造さんが出てきて、「ため息」は絶対だめですと注意していたのが思い出されました。それ以来、私も注意していますが、ついつい思わず出てしまうことがあります。今回は、タイブレークの最初のサーブでいきなりダブルフォルト。あのシーンで「あー!」とため息がついつい出てしまうのは仕方が無いことです。

どのような緊張した場面でも普段練習してきた事を冷静に実行できるかどうかがトッププレーヤーとの差です。男子の添田豪や伊藤竜馬が、ここと言う場面で失敗し、崩れて行ってしまうシーンを何度か観戦しています。日本人選手にはもう少し精神力を鍛える必要があるようです。

それにしても観客に対して、「シャラップ!」(Shut up.)(黙れ!)とはひどい話。ペナルティーを取られてもおかしくないのではないでしょうか。私は伊達さんの復帰以来、東京有明国際女子オープンなど、何度もコートに足を運んで応援してきましたが、今回の件には本当にがっかりさせられました。


「過去と他人は変えることができないけれど、自分は変わることが出来る。」
観客の応援を気持ち良いものにするためには、肝心なときにミスをしないプレーを見せるしかないのではないでしょうか。ミスした時の観客のため息は、「よし!負けないぞ!」と自分の発奮材料に変えていく、そのくらいの気持ちの切り替えが出来ないなら、これからプレーを続けていくのは難しいのではないでしょうか。そろそろ引き時かもしれません。


今日は、WTAランキング 11位のペトラ・クヴィトバ(Petra Kvitova) 対 9位のアンジェリーク・ケルバー(Angelique Kerberの)の決勝戦が行われます。
大会の公式サイトを見ると Winnerには$426,000の賞金となっていますから、優勝すると4千万円ほどの賞金をもらえるようです。賞金に見合った観客を魅了するプレーを見せてくれることを期待しています。
東レ パン・パシフィック・テニス - TORAY PPO TENNIS
伊達公子オフィシャルブログ