ブログランキング・にほんブログ村へ

中国上海市にある食肉加工会社「上海福喜食品」の事件に関する衝撃的なビデオが、連日テレビで報道されています。中国産食品と言うと、冷凍餃子中毒事件が思い出されますが、あの時は一個人の犯罪でしたが、今回の事件は企業ぐるみの犯罪ですので、より深刻と言えます。金儲けのためなら何でもありと言うのが感じられる事件です。

Wikipedia(中国産食品の安全性 - Wikipedia)には、沢山の中国産食品の事件が掲載されています。
食肉だけでなく、魚や野菜、加工食品など、これだけ問題が多いのに、テレビのニュース番組でも中国産をやめることが出来ないとの前提での報道がされているのが気になります。

「中国で信頼できる相手探す」、ファミマ社長:MSN産経ニュースによると、今回の事件の後に、ファミリーマート社長が、
『今後の中国企業との取引に関し「中国だから輸入しないということはない。信頼できるパートナーを見つける努力をする」と述べた。』
とあります。中国産食品の利用を止める気はさらさらなさそうです。
中山勇社長は伊藤忠の出身ですから、外国から安い食品を輸入するのが得意なのでしょう。食品を扱う会社のトップには、食を大切にする人になって欲しいものです。

報道の自由の無いお国柄ですから、今回の事件は氷山の一角で、他にも同じような業者が多数あるだろうと言うのが一般的な感覚ではないでしょうか。

ただ、期限切れ肉:中国頼み、脱却困難…低コストで存在感:毎日新聞の記事によると、
『リンガーハットは食材調達を見直し、09年からキヌサヤやにんじん、コーンなどすべての野菜を国産に変更した。』とあります。
中国産から国産へ切り替える努力を行っている企業もあるようですので、悲観的なことばかりではありません。マスコミはこのような企業のことをもう少し積極的に報道して欲しいものです。

先日は貿易赤字のニュースがありました。
貿易赤字、半期で最大の7兆5984億円:読売新聞

外食産業や加工食品への原材料の産地表示義務を厳しくすれば、少々高くても国産食品を購入する消費者が増加し、貿易赤字も少しは減るのではないでしょうか。また、国内の雇用改善にもつながると思います。是非ともこのような施策を早急に実施して欲しいものです。