地震の後に、ツイッターなどで相田みつおさんの「うばい合えば足らぬ わけ合えばあまる」を引用して、不要不急の買いだめを慎もうとの呼びかけが広がっていたようですが、言葉の力で少しでも買いだめが無くなればと期待します。

震災への対策のこともあり、本棚の整理をしていたら、40年以上前の寺山修司の「青春の名言」心さびしい日のために(大和書房、1968年)が見つかりました。

この本には寺山修司さんが書き集めた印象に残る言葉が沢山載っています。いくつか、気に入ったものを書いておきます。

「もし世界の終りが明日だとしても私は今日林檎の種子をまくだろう。」ゲオルグ・ゲオルギウ

「崇高なものが現代では無力で、滑稽なものにだけ野蛮な力がある」三島由紀夫「禁色」

「英雄のいない時代は不幸だが、英雄を必要とする時代はもっと不幸だ」ベルトルト・ブレヒト「ガリレオ・ガリレイの生涯」

「安楽なくらしをしているときは、絶望の詩を作り、ひしがれたくらしをしているときは生のよろこびを書きつづる」太宰治「晩年」

「兵を養うこと千日、用いるは一朝(いっちょう)にあり。」
水滸伝

「明日何が起こるかわかってしまったら、明日まで生きるたのしみがなくなってしまうだろう。」
寺山修司「あゝ、荒野」