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今回、神奈川県民の個人情報の入ったハードディスクがネットオークションに出品された件に関して、神奈川県のホームページに2019年12月9日付けで経緯の公表がされています。
(情報システム課からのお知らせ)リース契約満了により返却したハードディスクの盗難についてー神奈川県ホームページ
リース物件なので、県は富士通リースへ返却し、そこからデータ消去を委託している株式会社ブロードリンクへ。ブロードリンクの社員がこれを盗んでオークションサイトに出品して落札されたとの経緯のようです。

また、神奈川県のケースは氷山の一角でブロードリンクからは他にも大量の機器の流出があったようです。
HDDなど転売「7844個」──行政文書流出、ブロードリンクが謝罪 ずさんな管理体制明らかにーiTmedia

ブロードリンクは防衛省などとも取引がある大手のようですが、大手だからと言って信用して丸投げでチェックを怠ったことが原因ではないでしょうか?
もちろんブロードリンクの管理体制に問題がありますが、
県の職員がデータ消去・破壊に立ち会って確認していたら起きなかった事ですし、
富士通リースが消去・破壊作業に立ち会って確認していたら起きなかったでしょう。

官庁や大企業の仕事は大手企業に出しますが、間に入って抜いているだけで作業は孫請け・ひ孫請けが行っているのが実情ではないでしょうか?
発注担当者も何か言われても大手だから信用して出したと言えば自分の責任を逃れることができると思っているのでしょう。
結局だれも責任を持って仕事していないように見えてしまいます。
ちなみに私は、ハードディスクは自分で物理的に破壊してから廃棄するようにしています。
金属カットのためにディスクグラインダー用のボッシュの切断砥石を購入


ネット広告業界では電通の広告費用の過大請求事件がありました。
電通がネット広告不正で最終報告 ほぼ1千件、うち架空請求40件 役員ら17人を減俸処分ー産経ニュース

私もネット広告業界の仕事をしていますが、「多額の広告費をかけたのにほとんどお問い合わせがない」とのご相談を受けることがあります。

そのようなケースでは、ネットの検索広告を業者に外注しても実際にどのようなキーワードで検索広告が配信されたかの報告がされていないケースがあり、配信していなかった可能性があります。また、配信していたとしても的確なキーワードで入札していないことも度々見かけます。

どんな仕事でも、丸投げするのではなく末端の作業レベルでの品質チェックが重要だと思います。