朝香伝統木版画教室の作品展が千駄木のギャラリーKingyo - 東京で、4月19日(火曜日)から24日(日曜日)まで開催されます。
今回の作品展には、本格的に版画作成に取り組んでいる生徒さんの素晴らしい作品が多数展示されます。
また、江戸時代の浮世絵の彫師の技法を伝承されていて、 海外への浮世絵普及にもご尽力されている、朝香先生の作品も展示されます。復刻版画の技術を知る上でも見る価値があると思います。
詳細は>>朝香伝統木版画教室
私は骨折による中断もあり、なかなか先に進みませんでしたが、桜の版木で浄瑠璃文字を彫る課題を展覧会に間に合わすことが出来ました。桜の木は硬く、最初は彫刻等の刃先が直ぐに折れてしまいましたが、少しずつ要領が分かってきました。
浮世絵は江戸時代の作品が有名ですが、明治時代にも周延などの浮世絵師がいましたし、現代でも彫師や摺師の職人さんがいて江戸時代の技術を継承しています。 美術館で浮世絵展が開催されたときに販売されている、復刻版画は現代の職人により、江戸時代の多色摺りの技法を再現して作成されたものです。
浮世絵の技術伝承に役立ちますので、展覧会の時には図録だけでなく復刻版画の購入をしていただける事をオススメします。
浮世絵は美人画、歌舞伎の役者絵、風景画など多岐にわたり、美術品としての鑑賞はもちろん、作品を通じて写真が無かった時代の風俗や風景、観光ルートなどを知る事が出来るなど、趣味に合った楽しみ方が出来ます。
デジタル化が進む時代だからこそ、これらの技術を絶やさず伝えて行くことが重要だと考えます。