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映画ソーシャル・ネットワーク

昨日は六本木ヒルズで映画ソーシャル・ネットワークを観てきました。Facebook(フェイスブック)の立ち上げを描いたストーリーです。

Facebook創業者のオタク系プログラマーのマーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)と友人のエドゥアルド・サベリン(アンドリュー・ガーフィールド)の学生生活、ハーバードのボート部のエリート学生、大学内のサークルなどの様子、オタクプログラマー集団の開発の様子、成功した後の訴訟の様子などがうかがえます。

後半は裁判の話が中心ですが、最初にアイデアを話したボート部の学生に多額の賠償金を支払うことになりますが、アイデアを話しただけで契約も交わしていないのに、このような訴訟になってしまうと言うのが、さすがに訴訟社会アメリカだなと思わされます。

なんとなく、創業者が二人ともユダヤ系なので、お金に汚いように誇張されて描かれているのかな、などとも思ってしまいました。大金持ちになったので、ねたまれても仕方ないのでしょうが。

この映画を見ても、フェイスブックのどこが画期的だったのかとか、フェイスブック開発そのものに関する事は分からないので、ネットを見ていると、そのあたりが物足りなかった人が多いようです。
フェイスブックのドキュメント番組ではないので仕方ないと思います。

この映画を見ていて、東大在学中にオン・ザ・エッヂを設立したホリエモンの事が思い出されました。
ライブドアも会社買収ビジネスへ走らないで、オタクプログラマーを大切にして、技術オリエンテッドな発展をして行けば、あのような結末にはならなかったのかもしれません。

Googleもスタンフォード大学在学中のラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンによって開発されましたが、東大や東工大あたりでも、世界をあっと言わせるソフトを生み出して、大金持ちになる人が出てきたら、世の中随分と明るくなるような気がします。

日本でも、東大の坂村健さんのTRONなどは優れたソフトウエアで、携帯電話などで幅広く利用されましたが、大学での研究開発が大手のメーカーの基礎技術としては利用されても、個人の成功に結びつかないようです。
青色ダイオードの様な企業内研究者の発明でも同様ですが、特定の個人に大きく還元されない仕組みになっているようです。

アメリカンドリームのような社会に与えるインパクトはありませんが、組織を重んじ、お金に汚くない良い社会と言うことになるのかもしれません。(この仕組みで恩恵を受けている人は多分そう主張するでしょう。)

億万長者になっても彼女も親友も失い、モトカノにいつまでも思いを寄せていて、ぜんぜん幸せそうに見えないマーク・ザッカーバーグの姿を見て、そんな事を感じさせられました。

ソーシャル・ネットワーク - オフィシャルサイト
Facebook(フェイスブック) - Wikipedia

マーク・ザッカーバーグ - Wikipedia
エドゥアルド・サベリン - Wikipedia

坂村健
TRONプロジェクト